【徹底比較】持ち家&賃貸のメリット・デメリットをわかりやすく解説

暮らしのこと

引っ越しをしようと思ったとき、次は家を購入して持ち家にするか、それとも家を借りて賃貸物件に住むか…どちらがいいのでしょうか。

「家を買う人は多いけど、賃貸のままでは損なの?」

「結局、持ち家と賃貸どっちがいいの?」

答えは、家族構成や住む場所、将来どんな生活を送りたいかによって変わります。

私は4年前に家を建て持ち家となりました。現在、とても快適に暮らしています!

住んでみて気づいたことも合わせてお伝えしていきますね。

この記事では以下のような内容について解説していきます。

  • 持ち家・賃貸のメリット・デメリット
  • 持ち家と賃貸に実際に住んでいる人の意見
  • 持ち家に向いている人・賃貸に向いている人

いきなり不動産屋さんに行って相談するとカモになってしまうのがオチです…

この記事を読んで自分の考えをしっかり固めましょう!

この記事を書いた人

・宅地建物取引士
・日本化粧品検定1級
・Webライターとして、美容・恋愛などさまざまな記事を執筆中
カフェオレとコスメと水族館をこよなく愛しています。

久世 しおりをフォローする

持ち家のメリット・デメリット

持ち家とは、戸建やマンションの新築・中古住宅を自分で所有することです。
近年はファミリー用だけではなくひとり暮らし用物件の販売も増えています。

一戸建てとマンション、それぞれのメリットも解説します。

持ち家のメリット6選

  1. 周りに自慢ができる
  2. 自分の家という安心感がある
  3. 部屋の数が多く広い物件が多い
  4. 資産となり融資や社会的信用が得られる
  5. 内装や設備の質が高くリフォームもOK
  6. ローンを払い終えると住居費の負担が軽くなる

家を買うことで周りに対する優越感を持てたり、社会的ステータスのひとつになると考える人も多いでしょう。

家は自分にとって一番落ちつく場所。
自分や家族のプライバシーが守られ、機能性に優れた部屋に住めるなら、家選びもワクワクしますね。

一戸建ての場合のメリット4選

  1. 家の生活音を気にせず暮らせる
  2. マンションよりも広い場合が多い
  3. 駐車場代が不要、車から家までの距離が近い
  4. 庭遊びやバーベキューなどができる

私の感じた戸建の最大のメリットは、音を気にしなくていいこと。
ピアノを弾いたり子供が走り回っていても、お隣さんには聞こえないそうです。

マンションの場合のメリット4選

  1. セキュリティが充実している
  2. さまざまな設備サービスがある
  3. 管理会社が共用部を掃除してくれる
  4. 同じマンションの人同士のつながりを持ちやすい

新築マンションを買った友人は、防犯カメラなどセキュリティ面が充実しているところが一番のメリットとのことでした。
共働き世帯は外にいる時間が長いので、防犯面は気になるところですよね。

また、エントランスがおしゃれ・24時間ごみ出しOK・宅配BOXがあるなど、各マンションによってさまざまなサービスがあるのも魅力的です。

持ち家のデメリット5選

  1. 簡単に住み替えができない
  2. 最初にまとまったお金がかかる
  3. 修理費は自分で払わなければいけない
  4. 収入が減っても住居費は下げられない
  5. 転勤になった場合、家族が住み続けないと住宅ローン控除が適用されない

なんらかの理由で引っ越しをすることになったとき、家を売らなければならないケースがほとんどでしょう。賃貸よりも時間と手間がかかりますね。

実は郊外に戸建を建てたので、売れないことは覚悟しています。
ぶっちゃけた話、資産とは思っていないですね。もはや家の購入は趣味の領域だったかもしれません…

賃貸のメリット・デメリット

賃貸とは、アパートやマンションの貸主に月々の家賃を払って住むことです。

家賃を滞納しないことなどの住居マナーをしっかり守っていれば、基本的にはずっと住み続けることが可能です。

賃貸のメリット6選

  1. いつでも自由に引っ越せる
  2. 税金を払わなくてよい
  3. 住むまでにかかるお金は少なめ
  4. 設備の交換や修理費の負担がない
  5. 会社によっては家賃補助が出る場合がある

収入の変化、天災、ご近所トラブル…
さまざまなアクシデントが起こったとき、簡単に引っ越せるのは大きなメリットといえるでしょう。

通常の使用で起こる設備の故障は、大家さんが修理してくれるので、メンテナンスにお金がかかりません。

賃貸のデメリット5選

  1. 自分の資産として残らないものにお金を払い続ける
  2. 破損や汚れに気をつけて生活しなければならない
  3. 内装や設備などを自由にできない
  4. 老後の引っ越しは難しい
  5. 年金生活になったときに家賃の負担が重くなる

将来、年金が受給できる年齢は65歳よりも引き上げられるかもしれないし、もらえる金額が減る可能性もあります。

年金から月々の家賃と生活費を払っていくと考えると、老後の生活にやや不安が残りますね。

持ち家と賃貸に住む人数の割合は約6:4

『平成30年住宅・土地統計調査 住宅および世帯に関する基本集計』によると、居住用の住宅における持ち家は32,802,000戸で賃貸は19,065,000戸です。

出典:総務省統計局

割合でみると、持ち家が61.2%、賃貸は35.6%。
賃貸に住む人も結構いるなという印象です。

持ち家に住む人の割合は20年で少しだけ減り、逆に賃貸の割合は増えています。

持ち家と賃貸の差は今後も縮まっていき、賃貸を選ぶ人は多くなると予想します。

持ち家がある人と賃貸の人|それぞれの意見を聞いてみた

持ち家を選んだ人、賃貸を選んだ人、それぞれの生の声が気になりますよね。
ここでは、X(旧Twitter)での意見をピックアップしてみました。

持ち家を選んだ人の意見▼

賃貸を選んだ人の意見▼

持ち家と賃貸に住むための費用を比較

家を買うときは、頭金や不動産取得税、仲介手数料などが必要です。

仲介手数料の計算は、物件価格(税抜)の3%+6万6000円+消費税10%。

私は土地と建物について、違う不動産会社で契約したのでそれぞれ仲介手数料を払いました。
合わせると約150万円、なかなか痛い出費です。

賃貸は、敷金・礼金・仲介手数料が必要です。最近は敷金礼金ゼロ円物件なども多いようですね。
更新料として、2年ごとに家賃の1か月分の費用を払う地域もあります。

一戸建ての修繕費の目安

一戸建ては、10~20年をめどに修繕を検討する人が多いようです。
修繕費用のデータは以下のようになっています。

不動産情報サービスのアットホーム株式会社による、戸建の修繕費の調査(2023年)によると、修繕費用は築年数平均38年の人で615.1万円。(新築一戸建を購入し30年以上住んでいる50歳以上の方を対象)
アットホーム,2023年『一戸建て修繕』の実態調査,2024年6月10日

マンションの修繕費と管理費の目安

マンションは修繕積立金と管理費を毎月支払います。
タワーマンションを除き、戸数が多いと修繕積立金と管理費は安くなります。

修繕積立金とは、外壁の塗装や配管の工事、天災などによる突然の大規模修繕工事に使われるもの。
管理費とは、共用部の掃除などで管理会社へ払う費用です。

月々の修繕積立金と管理費の目安は以下のとおりです。

国土交通省のマンション総合調査(2018年)によると、修繕積立金の平均は、1戸当たり12,268円です。管理費の平均は、1戸当たり月額10,862円です。(※いずれも駐車場使用料などからの充当額を除く)
国土交通省, マンション総合調査, 2024年6月10日

持ち家に住むうえで気をつけること

  • ローンをなるべく早く返済する
  • 家の相続について決めておく

ローンをなるべく早く返済する

家を買った後の13年間(中古住宅の場合は10年)は住宅ローン減税の制度があります。

住宅ローン残高の0.7%を所得税から直接差しひくことができるので、返済の負担が楽になりますよ!

減税の期間が終わったタイミングでローンを繰り上げ返済するのが理想ですね。

住宅ローン減税の制度については、借入期間が10年以上、一定の省エネ基準を満たす家であることなどの条件があるので注意が必要です。

相続について決めておく

家の持ち主が亡くなった場合、家は配偶者と子どもで相続することになるのがほとんどです。

名義を誰にするのか、売るかどうかなど決めておくほうがいいでしょう。

持ち主が認知症になると、家族が家の名義を変えるのが難しくなります。
みんなが健康で、落ち着いて判断できるタイミングでの話し合いがおすすめです。

また、ローンを組むときは団体信用生命保険(団信)に加入するのが一般的。

持ち主が亡くなったり、重い障害を負ってしまった場合にローン残高がなくなるという仕組みです。

団信に加入しなかった場合は、相続する人はローンの残高を支払う義務があるということを伝えるべきでしょう。

賃貸に住むうえで気をつけること

  • 老後のライフプランを考えておく
  • エレベータつきの物件へ引っ越す
  • 高齢者の引っ越しは断られるかも

老後のライフプランを考えておく

「子どもの家に同居したい」「老人ホームに入るために今からしっかり貯金する」
最終的に自分がどのような暮らしをしていきたいのかを考えて、動いておくことが大事です。

エレベータつきの物件へ引っ越す

歳をとると階段を上がるのは大変です。賃貸マンションに住み続けるのであれば、エレベータつきの物件もしくは1階か2階へ引っ越しをしておくことは必要でしょう。

高齢者の引っ越しは断られるかも

賃貸に住むデメリットにも挙げましたが、高齢になってからの引っ越しは不動産会社から断られるケースもあるそう。
孤独死が原因で事故物件となってしまうと、次の入居を嫌がる人が多くなるからです。

R65の調査によると、高齢者(65歳以上)の引っ越しを受け入れていない大家さんが4割
PR TIMES,【高齢者向け賃貸に関する実態調査(賃貸オーナー向け), 2024年6月13日更新

引っ越しを断られた高齢者はどうしたらいいの?

おもに公営住宅の一部に、セーフティネット住宅というものがあります。これは高齢者や障がいを持った人などの入居を拒まない賃貸住宅のことです。

生活に関する相談や見守りのサービスもあり、さまざまなサポートを受けながら暮らせるので安心ですね。

持ち家に向いているのはこんな人

  • 引っ越しの可能性が低い人
  • 収入が安定している人
  • 子どもがいる人
  • 設備や内装にこだわりがある人

賃貸に向いているのはこんな人

  • 転勤や引っ越しが多い人
  • ローンを組みたくない人
  • 家にあまりこだわりがない人
  • 実家の持ち家を相続する予定の人

まとめ|持ち家と賃貸は自分に合った正解を選ぶ

  • 持ち家と賃貸、どちらを選んでもお金の備えをしておくこと
  • 周りの意見に左右されず自分の望む未来に合った家を決めよう

人生100年時代、私たちが家で過ごす時間はとても長いです。

筆者は、自然に近い場所で子どもがのびのびと過ごせるように郊外に家を建てましたが、人によって優先するポイントはさまざま。

10年後、30年後、そして老後。
大まかなライフプランをたてて、自分にとって必要なアイテムを取っていきながら残りの人生を楽しんでいきましょう!

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